【栃木】市中心部の蚤(のみ)の市通りが歩行者天国となり、飲食や雑貨などの店が集結する「とちぎ蚤の市」が、5、6の両日の開催で復活から5回目を迎える。2年前、市民有志の実行委員会を中心に10年ぶりに開催。ゴールデンウイーク(GW)と秋の年2回開催が定着し、人気イベントとなった。実行委員長の松本真由美(まつもとまゆみ)さん(47)は「多くの方が毎回楽しみにしている。復活当初の予想より盛り上がっている」と話す。
市商店会連合会によると、蚤の市は1953年に始まり、秋と冬の年2回開かれていた。通りが人であふれる一大イベントだったが、平成に入ると出店数が徐々に減り、2011年秋を最後に幕を下ろした。
22年5月、かつてのにぎわいを取り戻そうと、松本さんらが中心となって新しい蚤の市を企画。初回は約30店が出店したが、その後は回を重ねるごとに店の数は増え、5回目となる今回は2日間で計約90店が出店するまでになった。
買い物だけでなくワークショップ形式のブースもあり、親子や友人で楽しめるイベントとして定着。昨年10月はハロウィーンをテーマに開催し、約2万人が訪れた。
今回は、山車会館前広場やみずほ銀行栃木支店の駐車場で音楽イベントも開催予定で、にぎやかな雰囲気の中で散策を楽しめる。松本さんは「巴波(うずま)川や蔵の街大通りにはこいのぼりも掲揚されているので、GWの栃木市を楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけている。
出店やイベントの情報は実行委のインスタグラムで発信している。