アイスホッケーアジアリーグのHC栃木日光アイスバックスを運営していた栃木ユナイテッド(日光市松原町、蓬田勝美(よもぎだかつみ)代表清算人)が4月18日に宇都宮地裁から特別清算開始決定を受けたことが2日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調査で分かった。帝国データバンク宇都宮支店によると、推定負債額は5千万円。

 事業は昨年6月に設立された「栃木日光アイスバックス」に譲渡されており、チーム運営に支障はない。

 栃木ユナイテッドは2007年に当時の運営会社から事業を引き継ぐ形で設立された。チームは12年のアジアリーグでは過去最高の準優勝となったほか、14年の全日本選手権では初優勝を果たすなど結果を残した。

 一方でアジアリーグ参戦での遠征費負担が重くのしかかったほか、新型コロナウイルス禍では観客数やスポンサー企業の減少などで財務状況が悪化し、新会社に事業譲渡した。