辺り一面に甘い香りが漂うルピナス

 【栃木】惣社町の国府(こう)公民館前の休耕田で、ピンクや紫、白など色鮮やかなルピナスが見頃を迎え、甘い香りを漂わせている。

 ルピナスは北米原産マメ科の植物。フジの花を逆さにしたように空に向かって咲くことから「昇り藤」とも呼ばれ、花穂は約60センチにもなる。2018年から地元住民40人でつくる国府地区ルピナスの郷づくり実行委員会が、地元を盛り上げようと約2500平方メートルの休耕田を活用して毎年育てている。今月末に満開となる見込みで、5月上旬まで楽しめるという。

 薄曇りの天候となった18日は、公民館に車を止めて鑑賞する人の姿が多く見られた。長孝(ちょうたかし)会長(80)は「生育はまばらだが、いろんな色がきれいに咲いてくれた。会員が額に汗を流して育てた結果です」とほほ笑んだ。