里山の風景を楽しみながら未成線を歩く参加者たち

 【茂木】春の未成線「長倉線」を歩くツアーが13日行われ、参加者15人が茂木駅から河井の下野中川停車場跡までの約6キロを歩き、幻に終わった鉄路の歴史を学んだ。

 同ツアーはもてぎニューツーリズムが主催し、3年目を迎えた。参加者はガイドの説明を聞きながら、約80年前に造られた切り通しや「大峯山トンネル」を歩いた。同トンネルでは恒例の動画上映も行われ、今回は新たに長倉線敷設に尽力した地元の先人を紹介する作品も公開された。

 この日は暑いくらいの陽気となり、沿線の桜や植樹されたレンギョウ、ユキヤナギなども見頃だった。参加者は春の里山も満喫し、友人と参加した市貝町市塙(いちはな)、団体職員松岡(まつおか)あゆみさんは「動画はとても想像が膨らむ内容だった。里山もきれいですごく楽しめた」と話していた。

 今春のツアーは28日にも予定している。雨天決行で帰りのバス付きで7千円。申し込みは23日午後5時まで、町観光協会のホームページで受け付ける。(問)同協会0285・63・5644。