白くかれんに咲き始めたナシ「にっこり」の花

 【鹿沼】果樹園が多く「かぬま菊沢フルーツロード」として知られる市北東部の菊沢地区で、ナシの花が咲き始めた。

 同ロードは、果樹園など14軒で構成し、9軒がナシを生産する。花は毎春、「にっこり」「あきづき」「豊水」「幸水」の順に咲いて、山あいの街道沿いを白くかれんに彩る。

 栃窪の松島園では数日前から、約2・7ヘクタールの敷地内に、にっこりの花がちらほらと見られるようになった。今年は3月の低温などで、当初の予想より10日近く遅い開花という。

 10日夕には、同ロードの生産者や地区住民ら約30人が集い、花見会を開いた。

 花が咲くと、より多く結実させるため、受粉作業に追われる。同園の松島隆一(まつしまりゅういち)代表(47)は「順調に育って、秋にはおいしい果実になってほしい」と話した。