野上地区で空き家を見学する参加者たち

 【佐野】市北部の野上地区の振興に取り組む住民組織「野上を考える会」が、地域の重要課題となっている空き家対策に動き出した。先月30日には利活用の促進に向け、地区内の2軒を対象とした初の「内覧会」を実施した。東京圏から3組が参加し、現地を見学するとともに住民との昼食会などを行った。斎藤治(さいとうおさむ)会長(76)は「住民が中心となり地元の情報なども提供し、交流を通じてお互いの理解を深めていくことは、地域の空き家の問題に取り組む上で大きな意味を持つと思う」と話す。