那須塩原市役所

 【那須塩原】市はこのほど、本年度の敬老事業を見直すことを決めた。敬老記念品として80歳以上の市民に贈っていた2千円の共通商品券を廃止するほか、敬老祝い金を縮小する。これにより2023年度当初予算と比較して約3600万円を削減できるという。

 見直しの理由について市高齢福祉課は「持続可能な社会保障制度の維持のため」とし、「全ての高齢者を対象にしたフレイル(虚弱)対策事業などに取り組んでいく」と説明している。

 敬老祝い金はこれまで88歳に3万円、100歳以上に毎年5万円を支給していたが、今後は88歳に1万円の共通商品券、100歳のみに10万円を支給する。

 敬老会を開く自治会などに支給される80歳以上の参加者1人当たり2千円の補助金は変更しない。