「今のままの矢板でいいと思っている市民に出会ったことがない。置き去りにされた声の受け皿がない」。市議初当選から1年たたない中で、立候補に至った最大の理由をこう挙げた。
座右の銘は「義を見てせざるは勇なきなり」。2018年のシャープ栃木工場撤退の報に衝撃を受け「地元のために汗水流したい」と帰郷を決意した。原付きバイクで家々を訪ね、衰退を嘆き、発展を望む共通の思いを受け止めた。
両親は元高校体育教師、祖父母も小学校教師の教師一家。大学教授を目指した大学院生時、社会経験を積むため期間限定のつもりで入社した広告情報サービス会社が性に合った。12年間「チームで経営する醍醐味(だいごみ)」を体感した。「矢板は働く場が少ない。会社を育て、産業の集積を目指す。『本当の営業力』が生かせる」と自負する。
人から「好奇心旺盛で情が深い」と言われる。少年期は野球、剣道、スキーなどに励み、高校3年時に剣道の国体強化指定選手。中に妻、長男と3人暮らし。