奉納のために梵天を立てる住民ら

カエル像の並ぶ石段で梵天を担ぎ上げる住民ら

奉納のために梵天を立てる住民ら カエル像の並ぶ石段で梵天を担ぎ上げる住民ら

 【宇都宮】新里町の岩本観音で24日、市民遺産(愛称・みや遺産)に認定されている「雷電神社梵天(ぼんてん)奉納」が地元の岩本自治会の住民によって行われた。

 同観音の奥の院には磨崖仏2体があり、日本遺産「大谷石文化」の構成文化財の一つとなっている。同自治会では、地域の新たな魅力づくりに向け、奥の院までの石段両脇に大谷石のカエル像を並べるなど、再整備している。

 この日は、住民約20人が、長さ約10メートルの竹を使って境内で梵天を作った後、担いで石段を上った。奥の院で梵天をケヤキの幹に立てて据え付け、雷による災害除けと五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 同自治会の角山久(すみやまひさし)会長(71)は「今年も無事に梵天を上げられた。奥の院からの遊歩道整備を始めたので取り組みを継続したい」と話した。