西陣美術織の作品が並ぶ会場

 【栃木】江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の作品を西陣美術織で再現した「西陣美術織 伊藤若冲展」が29日、とちぎ岩下の新生姜(しょうが)ホールで始まった。4月1日まで。

 西陣美術織は、西陣織の魅力を広めようと、京都の織元「西陣美術織工房」がつくった工芸分野で、絵画や風景などを織物で表現。展示会は同工房の関係者でつくる実行委員会が主催し、全国を巡回している。

 会場には「旭日雄鶏図(きょくじつゆうけいず)」など若冲の作品約50点のほか、日本画家横山大観(よこやまたいかん)の作品を再現したものもある。実行委の吉村昌人(よしむらまさと)さん(53)は「細い糸で見事に再現しているので、驚く人も多いと思う」と話している。

 午前10時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。