旧栃木署跡地

 【栃木】旧栃木署跡地の土地利用について、地元関係者でつくる検討会議の第8回会合が7日夜、入舟町の市市民交流センターで開かれ、市に提出する意見書が大筋でまとまった。土地利用の基本的な考え方は「誰もが利用しやすい観光・交流拠点」とし、多目的広場や駐車場、トイレの早期整備を求める。市は数年以内の完成を目指して整備を進める考えを示した。

 意見書では、早期整備を求める施設として(1)イベント開催や駐車場利用が可能な多目的広場(2)観光バスに対応できる駐車場(3)トイレ(4)休憩施設-を挙げた。市の方針案にあった商業施設や観光施設などは、当面の施設完成後に段階的な整備を求める。

 同時に市の既存施設の役割分担を明確にして連携を強化し、将来のまちづくりを検討していくことを留意事項に盛り込んだ。常設の委員会などを設置し、市民の声を反映させながら事業を進めることも要求することとした。

 検討会議はこの日で終了し、一部を修正した意見書を3月中に大川秀子(おおかわひでこ)市長へ提出する。市は意見書の内容を尊重して土地利用方針案を修正し、市内各地域の住民が参加する地域会議で説明した上で整備に入る方針だ。