コロナ禍では自ら一歩を踏み出すことを学んだという増田さん

 【大田原】卒業の季節がやって来た。新型コロナウイルス禍という異質な期間の中で、学生時代という特別な時間を過ごした多くの若者がこの春、巣立っていく。国際医療福祉大薬学部6年の増田陽祐(ますだようすけ)さん(24)もその一人。コロナ禍のキャンパスで、学生たちはどんな思いを抱え、何を学び、この春を迎えたのだろうか。

 増田さんは群馬県みなかみ町出身。コロナ前の2018年4月、同大入学。これを機に市内のアパートを借りた。「初めての1人暮らし。不安もあったが、大人になった気分だった。わくわくした」