民家で活動に当たるメンバーたち(チームかぬま提供)

 【鹿沼】災害ボランティア団体「チームかぬま」はこのほど、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の沿岸部で災害復興支援に当たった。メンバー3人が浸水した家屋からの家財の運び出しや、戸が壊れて風が吹き抜ける家の防風措置などに奔走。発生から2カ月がたつ中でも、被災の痕跡が残る状況に、山野井濱市(やまのいはまいち)代表(73)は「あんな光景は初めて。津波の怖さですよ」と吐露した。

 チームかぬまは2012年、前年の東日本大震災の被災地支援に取り組む市民有志が結成した。重機の操作やブルーシート張りなどの専門技術を持つメンバーが中心。16年の熊本地震や18年の西日本豪雨の被災地などにも足を運んだ。