【茂木】山林火災を想定し、町消防団第1分団は25日、城山公園で、給水する川から出火地点まで長距離をつないで消火するための中継送水訓練を行った。
分団の約80人と真岡消防署茂木分署の7人が参加し、ポンプ車計8台を使用した。茂木の正明寺橋付近の坂井川の水を吸い、公園上部の忠霊塔付近まで標高差約70メートル、距離約700メートルをポンプ車で中継した。
急傾斜のつづら折りの道路に中継のポンプ車が次々に上がり、無線で連携しながらホースを約35本つなぎ、水を公園の斜面に勢いよく放水した。午後2時の訓練開始から約15分で火点に水が届いた。
古内健作(ふるうちけんさく)分団長は「無線の連携と放水までの時間にまだ課題がある」と振り返り、「火災シーズンがまだまだ続く。有事に備えてください」と団員に呼びかけた。