初開催の地域食堂で食事を楽しむ児童ら

 【小山】子ども食堂を運営するNPO法人「笑光(えこう)」はこのほど、市桑市民交流センター「マルベリー館」で世代間交流などを目的とした「地域食堂」を初めて開いた。近隣にある羽川小や桑中などの児童生徒14人と保護者らが訪れ、食事を楽しんだ。

 同法人は2017年11月、小中学生向けの食堂を東城南4丁目の市小山城南市民交流センター「ゆめまち」で開始。月2回の提供を続け、昨年12月に同所での開催200回を達成した。

 同館での開催に当たっては、交流サイト(SNS)で呼びかけた近隣住民がボランティアとして参加。地元の野菜を使ったごまあえや煮物、ジャーマンポテトなど10品近くを提供した。

 桑中1年吉江祐翔(よしえゆうと)さん(13)は「大根の煮物と、うどんがおいしくて何回もお代わりした。定期的に開いてくれるとうれしい」と満足した様子だった。

 同法人代表の中山麗美(なかやまれみ)さんは「初開催として上々の滑り出しだったのでは。今後も地元を巻き込んで開ければいい」と話した。同センターでは今後、月2回の開催を検討中で「今までの子ども食堂ではなく、地域食堂にして世代間の交流が増えてほしい」と願った。

 同法人は将来的に、市内全10中学校の各学区内に1カ所の地域食堂を開設したい意向。6月には5月上旬に開所予定の市大谷市民交流センター「あいとぴあ」で食堂を開く。