看板メニューの七福餃子。大きさは普通のギョーザの約1・5倍ある

看板メニューの七福餃子。大きさは普通のギョーザの約1・5倍ある

 まずはどれを食べようか。形も色も異なる7種のギョーザを一つ、また一つと頬張れば、それぞれ違うおいしさに驚きが止まらない。七福餃子(ぎょーざ)(980円)はこの店の看板商品だ。

 7個は全て皮やあんが違う。皮は赤がトマト、緑がホウレンソウ、黒が竹炭、灰色が大麦、黄色がウコンを練り込んでいる。一から手作りしており、水分量を多めに調節することでもちもちした食感を出している。

 あんは、キャベツやドライトマト、タケノコ、エビ、大麦、鶏肉、豚肉、宇都宮牛などさまざま。食材に合わせて皮の包み方も工夫し、食感も変わるという。

 食材の多くは県産だ。地元農家や大麦入りの皮を共同開発した宇都宮大の協力もあり、7年の歳月を経て昨年2月に販売を始めた。

 中国遼寧省出身の江小涛(こうしょうとう)店主(43)は「地元みんなで作り、みんなで笑おう」という意味を込めて地産地消をもじった『地参地笑』を掲げ、七福餃子を生み出した。「食べた人たちに無限の寿を届けたい」。店主の願いも詰まっている。

 ◆メモ 宇都宮市馬場通り2の3の5 バンビル1階▽営業時間 午前11時~午後2時半(土曜は午後9時まで、日曜・祝日は午後5時まで)▽定休日 月曜▽(問)028・612・7078