【真岡】卓球パリ五輪代表に内定した平野美宇(ひらのみう)選手の母真理子(まりこ)さんがこのほど、亀山小で講演し、全校児童と保護者約480人に、美宇さんら3姉妹の子育て経験を基にした教育の在り方を説いた。
平野さんは特別支援学校での教員経験があり、現在山梨県で年齢や障害の有無にかかわらず集える卓球センターを開いている。「我が子の自立と家族の関わり方」という演題で話した。
自立を「自分で考えて決めることができる力」とし、夢や目標に向けて努力を継続する大切さを訴えた。 児童には「人を助ける力と人に助けを求めること、人に感謝し、感謝される人にもなることが重要」と語り、保護者には「子どもがやりたいこと、こうなりたいということに対し、環境を整えてあげるのが親の役目」と強調した。
卓球を習っている6年外口心結(そとぐちみゆ)さん(12)は「諦めないで練習することで目指しているものに近づけると感じた」と話し、母美早季(みさき)さん(33)は「子どもが好きなことを伸ばしてあげるために親が環境をつくるという考えはとても共感できる」と聞き入っていた。