【栃木】市国際交流協会主催の「日本語スピーチコンテスト」がこのほど、万町のホテルサンルート栃木で開かれ、県内在住の外国人19人が熱弁を振るった。
外国人に日本語を披露する場をつくり、相互理解を深めることを目的に毎年開催している。18回目となる今回はインドネシアやベトナムなど9カ国の参加者が、母国の民族衣装などを身にまとって登壇。日常生活で感じたことや母国の家族への思いなどを訴えた。
これまでは技能実習生や留学生が大半だったが、初めて小山市の夜間中学に通うパキスタン出身の10代学生3人が参加した。
「女性の生活」をテーマに、母国と日本の違いについて述べたガニ・アムナさん(17)は「母国は父親や夫が一緒でないと女性は危険で外出できない」と説明。「日本の女性は男性と同じ仕事をしていて強くて感動した」などと日本の安全性や自立した女性に感心したことを述べた。
最優秀賞には「日本語を学ぶ目標」についてスピーチしたカンボジア出身の留学生ハイ・ロンタイさん(24)=宇都宮市石井町=が選ばれた。表彰式で市の青木千津子(あおきちづこ)教育長は「聴衆の心をぐっとつかむような個性あふれる内容ばかりだった。甲乙付けがたい」と講評した。