8月23日の任期満了に伴い行われる野木町長選で7日、同町議の黒川広(くろかわひろし)氏(73)が小山市役所で記者会見し、無所属で立候補すると正式に表明した。
黒川氏は既に5選出馬を表明している真瀬宏子(ませひろこ)町長(78)について「町民からも多選を問題視する声が上がっている」と指摘。自身の民間企業での実務経験に触れ「DX(デジタルトランスフォーメーション)化や多様性の尊重など、社会変化に対応した町政を行いたい」と強調した。
少子高齢化対策や経済活性化を町の課題とし、重点施策として「駅前の活性化」「学校給食費の無償化」「高齢者の交通の確保」などを挙げた。さらに財源確保のため、ふるさと納税の専門担当を置く考えを示した。真瀬町長と同じく70代での出馬となるが「実年齢ではなく考え方。新しいことにチャレンジできれば関係ない」とした。
黒川氏は早稲田大卒、元NTT社員。東京都出身で1989年に野木町に転居した。現在、町議4期目。議長も務めた。