珠洲市内の指揮所で岩手県の医師(右)に現地の状況を説明する関口院長(大平下病院提供)

 【栃木】能登半島地震を受け、大平町富田の精神科病院「大平下病院」は1月、石川県内に災害派遣精神医療チーム(DPAT)の先遣隊を初めて派遣した。2019年の台風19号で浸水し、DPATの支援をきっかけに新体制で再スタートを切った同病院にとっては支援をつなぐ恩送り。関口秀文(せきぐちひでのり)院長(42)が1日までに下野新聞社の取材に応じ、被災者の状況や支援者への支援の必要性などを語った。

 同病院は市内唯一の精神科病院。台風19号で被害を受けて再開を断念したが、群馬県DPATとして派遣され、転院調整に当たった赤城病院(前橋市)の関口院長が事業承継を名乗り出て、22年2月に再開した。