宇都宮市役所

 宇都宮市は1日、市内の公立保育園8園で園児の紙おむつの定額制サービスを始める。0~2歳児を対象とし、月額3278円で紙おむつとおしりふきが園にいる間、何枚でも使えるようになる。

 子育ての負担軽減策として昨年秋から試験的に実施してきた取り組み。保護者や保育士へのアンケートを経て負担軽減につながると認められたため、本格的に導入する。主に保護者からは紙おむつに名前を記入して持参しなくて済むといった声があった。紙おむつが足りなくなり、園のものを購入するなどの手間も省けるようになる。

 市内の公立保育園10園のうち、民営化を予定している松原と東浦を除く8園で希望者向けに始める。導入するのは、BABYJOB(大阪市)が運用する定額サービス「Kaoすまいる登園」。花王のメリーズ製品が提供される。使用済み紙おむつは引き続き、園で処分する。

 8園の総計で0歳児の57%、1歳児の35%から申し込みがあったという。市保育課担当者は「朝の準備にかける負担が少しでも軽減し、子どもと向き合う時間が取れるようになれば」と話している。