【日光】室瀬の「十石坂青木農園」で、カエデの樹液採取が始まった。メープルシロップの原料となり、2月いっぱいで60グラム入り瓶詰めシロップ200本分にあたる約800リットルを採取する。
同農園では約30本のイロハカエデから樹液を採取する。木に開けた穴にチューブを差し込み、一晩で瓶にためた樹液をポリタンクに移し替える。前の晩が冷え込むと樹液がよく出るといい、同農園の青木武夫(あおきたけお)さん(77)は「今年は暖かくて心配したが、今のところは順調。1日に15リットルほど採取できる」と満足そう。
樹液は、まきでたいた火にかけ、70分の1の量になるまで煮詰める。砂糖は使わず、樹液本来の自然で濃厚な甘みを引き出すようにしているという。
自家製オリジナルシロップ「十石坂カエデの詩」の販売は今年で3年目。今市の道の駅日光街道ニコニコ本陣やオンラインショップ「食べチョク」で60グラム入り3850円で今年も販売する。