帝国データバンク宇都宮支店と東京商工リサーチ宇都宮支店は1月15日、園芸用土製造販売業のEM商店(壬生町助谷)が宇都宮地裁から特別清算開始決定を受けたと発表した。開始決定日は2023年12月26日。負債総額は約3億2千万円。

 一方、両支店は7日、同社が宇都宮地裁から1月29日に破産手続きの開始決定を受けたと発表した。特別清算の過程で税金滞納が発覚したため特別清算ができなくなり、破産手続きに切り替えたという。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、EM商店は1967年創業、89年設立。大手ホームセンターや地元業者へ販路を持ち、最盛期の2000年8月期は売上高が約10億7600万円に達し、以降も10億円規模の年商が続いた。

 一方、東日本大震災をきっかけに販売不振となり、2013年8月期には売上高が5億円を割り込み、多額の最終赤字も計上。業績は上向かず、直近の23年8月期には売上高が1億円程度にまで低迷した。翌9月には会社分割で、江俣商店を存続会社として設立して事業を譲渡し、法的整理に踏み切った。