力作が並ぶ清明書展

 【宇都宮】書研究団体「清明会」(木曽梅邦(きそばいほう)代表)の第51回清明書展が11日、県総合文化センターギャラリーで始まった。

 同会は宇都宮大教授だった故葭田真斎(よしだしんさい)さんの教え子が中心となり1964年に結成され、年1回書展を開催している。今回は会員と弟子の計69人が1点ずつ、自由テーマで出品。同会の特徴である奥行きや深さを感じさせる淡墨を使った作品を中心に、行書や漢字仮名交じりなどの力作が並んでいる。

 岡村白秋(おかむらはくしゅう)実行委員長(76)は「書は一瞬の線芸術。心を打つ線を生み出そうと1年間取り組んだ成果が出ている」と話している。

 同会は若い世代の書への関心を高め、裾野を広げようと、来年の書展では書道研究洗心会の教室に通う子どもたちの作品も展示するという。

 14日まで。午前9時~午後5時(14日は4時)。入場無料。