帝国データバンク宇都宮支店と東京商工リサーチ宇都宮支店は18日、いずれも電子部品組立業のアイ・エー(足利市山下町)と、関係会社のやまだ(足利市山下町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。9日付。負債総額は各約1億5千万円で、2社合計で約3億円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、アイ・エーは1996年設立。ATMやプリンターなどの部品組み立てを受注し、2018年7月期には売上高約7千万円を計上していた。

 一方、新型コロナウイルス禍で業績は厳しく、売上高を上回る有利子負債に苦しんだ。やまだの業績不振もあり、事業存続を断念した。

 やまだは2011年に設立。アイ・エーを営業窓口として、18年7月期には売上高約1億7千万円を計上していた。一方、新型コロナ禍の影響などがあり、23年7月期の売上高は約1200万円に縮小。資金繰りも厳しく、事業存続が困難となった。