スマート農業や農村振興など新規性や独自性の高い取り組みを進める農業者や団体を表彰する第5回県農業大賞(県、JA栃木中央会、下野新聞社主催)の受賞者が27日、発表された。大賞には農業経営の部が高松英樹(たかまつひでき)さん、正穂(まさほ)さん夫妻(那須塩原市)、農村活性化の部は「大田原とうがらしの郷づくり推進協議会」(大田原市、吉岡博美(よしおかひろみ)会長)がそれぞれ選ばれた。
独自の問題意識や着想で一定の成果を収めた農業者を対象にした芽吹き力賞は、最高賞の県知事賞に井上真梨子(いのうえまりこ)さん、敬二朗(けいじろう)さん夫妻(那須町)、日光SGS(日光市、鷹箸稔(たかのはしみのる)会長)、笹沼俊介(ささぬましゅんすけ)さん(さくら市)が輝いた。
3部門で地域審査を通過した計20点が本審査に進んだ。トマト23アールを栽培する高松さん夫妻は、地域で先駆けて高所作業台車を導入するなど効率的で生産性の高い経営を実践。暖房設備の燃料に木質ペレットを使用するなど、環境負荷低減にも寄与しているとした。大田原とうがらしの郷づくり推進協議会は、大田原市特産のトウガラシ「栃木三鷹」を核とした地域活性化に取り組み、地域への浸透や農村への人の呼び込みに貢献していると評価された。
表彰式は来年1月31日、県公館で行われる。