東京商工リサーチ宇都宮支店は27日、印刷機器販売業のえいしん商事(足利市伊勢南町)が宇都宮地裁足利支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。11日付。負債総額は約5千万円。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、えいしん商事は1989年設立。近隣の印刷会社などを顧客に、機器の販売や修理を手がけていた。

 一方、1990〜2000年代に2〜3億円台で推移した売り上げ規模は、徐々に縮小した。印刷業界の厳しさが増す中、他社との競合も激しく、近年は売上高4千万円前後まで落ち込み、赤字に伴う債務超過にも苦しんだ。その後も受注環境は好転せず、事業継続を断念した。