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鉄工業界の繁栄などを願って行われた「ふいご祭り」=8日午前10時45分、足利市福富新町(超広角レンズ使用)

 鉄工業界の繁栄や安全を願う「ふいご祭り」が8日、栃木県足利市福富新町の金山神社で行われ、木製の送風機「ふいご」を使って熱した鉄を加工する、伝統的な鍛冶技法が披露された。

 祭りは今年で48回目。足利鉄工業協同組合に加入する企業の代表者5人が白装束などを身にまとって参加。先手(さきて)と呼ばれる2人が大づちを振り下ろし「トンテンカン」と音を響かせながら、熱した鉄の棒を鍛えた。鉄は直径8センチの輪にして日付を刻み、昨年までの輪につないで奉納された。

 会場には梁田小の4年生が見学に訪れ、鍛錬も体験した。新井栄真(あらいはるま)君(9)は「鉄がどうやって曲がるのかを知ることができた」、原(はら)ななかさん(9)は「(鍛錬では)大づちの頭部の近くを持つとアドバイスをもらった。うまくできた」と話した。