帝国データバンク宇都宮支店と太田支店は5日、寝装品製造業の東京化セン(足利市藤本町)と、関連会社で寝装品販売業の東京リビング(足利市藤本町)が事業を停止し、弁護士一任で破産手続きの申請準備に入ったと発表した。いずれも事業停止は4日。負債総額は東京化センが約3億円、東京リビングが約2億円の計約5億円。
帝国データバンク宇都宮支店などによると、東京化センは1984年に設立。製造した布団や枕を、東京リビングを通じて販売していたが、新型コロナウイルス禍などで赤字決算が続くなどし、東京リビングに製造事業を譲渡。東京リビング向けの不動産賃貸へとかじを切り、黒字化したが、東京リビングの業績は上向かず、伴って資金繰りが限界を迎え、事業継続を断念した。
東京リビングは1989年に設立。業績は下降傾向が続いていた。東京化センから製造事業を譲渡とされ規模拡大したが赤字が続き、事業を停止に踏み切った。