特設コース上の課題に挑戦する参加者

 【那須塩原】モータースポーツのプロドライバーが高齢ドライバーに安全運転のこつを伝授する「グッドドライバー・レッスンin那須塩原」が3日、東三島6丁目のGUNEI三島ホールで開かれた。50~80代の市民35人が参加した。

 札幌市のNPO法人「グッドドライバー・レッスン」と市の共催で、県内では初めて。ラリードライバー奴田原文雄(ぬたはらふみお)さん(59)と、ジムカーナドライバー西野洋平(にしのようへい)さん(42)が指導した。

 参加者はそれぞれの愛車で同ホール駐車場に設置された特設コース上の課題に挑戦。奴田原さんと西野さんから内容や注意点の説明を受け、停止線上に車のバンパーが来るように止める「ブレーキチャレンジ」、小さな段差を乗り越えた直後にペダルを即座に踏み換えて車を停止させる「ステップチャレンジ」などの課題に取り組んだ。

 また運転シミュレーターを用いて運転に必要な判断力をチェックしたり、タブレットで認知機能の状態を確認したりした。

 最年長の参加者、上厚崎、無職田代五十六(たしろさとむ)さん(86)は「自分の運転技術を確かめるために参加した。思ったより正確にできていたが、今後も注意して運転したい」と気を引き締めていた。

 那須塩原署によると、同署管内で今年発生した高齢ドライバーが絡む交通死亡事故は3日現在、3件となっている。