色紙を持つ中村さん(中央)と滝田課長。左の写真は新一さんも写る戦前の小口家の一族写真

西条八十が小口さんに戦後残した感謝の色紙

西条八十が蔵書を避難させていた小口家の石倉(右)

色紙を持つ中村さん(中央)と滝田課長。左の写真は新一さんも写る戦前の小口家の一族写真 西条八十が小口さんに戦後残した感謝の色紙 西条八十が蔵書を避難させていた小口家の石倉(右)

 【茂木】詩人で仏文学者の西条八十(さいじょうやそ)(1892〜1970年)が太平洋戦争で茨城県内に疎開中、蔵書を預かった町内の男性に感謝の思いを込めて贈った色紙が見つかり、子孫から町に寄贈された。「青い山脈」「誰か故郷を想わざる」など数々の昭和の名曲を残した偉大な作詞家と町の意外なつながりを示す新たな資料になる。

 色紙は小井戸で農業を営み、地域の名士だった小口新一(こぐちしんいち)さん=1952年に79歳で他界=から戦後の47年に蔵書を引き取った際に贈られたとみられる。