帝国データバンク宇都宮支店は29日、生花店の藤野グリーンセンター(宇都宮市高砂町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。17日付。負債総額は約3千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、藤野グリーンセンターは1951年設立。当初は藤野商店の屋号で各種園芸用品を手がけ、最盛期には宇都宮市内に数店舗を構えていた。

 生花需要が徐々に減少する中、大規模店との競合も激しく、大口顧客を失うなどして事業は縮小傾向をたどっていた。不動産の売却や店舗閉鎖などでコストカットに努めたが、新型コロナウイルス禍で需要がさらに落ち込み、2022年4月20日に事業を停止した。