【宇都宮】江戸時代に京都で活躍した絵師伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の名画を西陣美術織で再現した「西陣美術織 伊藤若冲展」が19日まで、市文化会館で開かれている。
西陣織は和装の帯をはじめとした高級絹織物として知られ、京都を産地に550年以上の歴史を持つ。織元・西陣美術織工房(京都市)が実行委員会をつくって全国で巡回展示している。
会場には鳥や花、釈迦(しゃか)三尊、魚や昆虫といった若冲の代表作品を西陣織にした約50点が並ぶ。13~15色の絹糸を巧みに織り込んで色や筆遣いを再現しており、来場者はルーペで表面を見ながら伝統技術に触れていた。
友人と訪れた宇賀神和子(うがじんかずこ)さん(80)=西川田町=は「西陣織の繊細な技術に驚いた。別の絵師の作品も再現してほしい」と話していた。
午前10時~午後5時(最終日は午後4時)。入場無料。