うさぎやが9月にオープンしたフィットイージー久喜店=埼玉県久喜市内

 複合型書店のTSUTAYA(ツタヤ)を運営するうさぎや(宇都宮市元今泉7丁目、笹沼敬史(ささぬまたかし)社長)は、フィットネス事業に新規参入した。第1弾として、4月末に閉店した埼玉県久喜市のツタヤ店舗を活用し、アミューズメント型フィットネスクラブを9月に開設した。今後、成長が見込める市場と捉え、参入を決めた。幅広い客層を取り込みたい考え。

 同社の主力事業はツタヤのフランチャイズ(FC)事業で、現在、本県や埼玉県などでツタヤを9店舗展開している。近年のインターネットの普及により本の販売などが伸び悩む中、閉店した店舗の新たな活用を模索していたという。7月、社内にウェルネス事業部を立ち上げ、新事業の展開を進めた。

 9月にオープンしたのは24時間営業の「FIT-EASY(フィットイージー)久喜店」。フィットネスクラブ運営のフィットイージー(岐阜市)とFC契約を結んだ。

 2階建ての店舗にはジムエリアに加え、バーチャルゴルフ、セルフエステ(女性専用)、サウナ、ワーキングスペースとしても活用できるラウンジなど多様なサービスを提供する。一般的なスポーツジムと差異化を図り、集客を狙う。

 うさぎやによると、同店の会員数は好調に推移しており、同社は「今後も条件の良い物件があれば出店を進めていきたい」(笹沼社長)としている。

 同社はこのほか、宇都宮市元今泉4丁目の「TSUTAYA宇都宮駅東口店」2階のレンタルDVDなどのコーナーを撤去し、今月、シミュレーションゴルフを24時間楽しめる会員制インドアゴルフ場をオープンした。

 笹沼社長は「時代に合わせ、これからも地域に根差した店舗を展開していきたい」と話している。