26年ぶりの夏日となった佐野市。JR佐野駅前の市独自温度計は「26度」を表示した=3日午後1時55分、佐野市若松町

 県内は3日、高気圧の影響で気温が上がり、佐野で最高気温が25度以上の夏日となる25・5度を観測した。11月に夏日となるのは佐野で25・1度となった1997年以来26年ぶり。11月以降の気温では、2004年12月に小山で記録した25・4度を0・1度上回り、過去最高を更新した。県内全14観測地点のうち、那須烏山や真岡など計8地点で11月の観測史上最高を記録した。季節外れの暑さの中、県内の行楽地やイベント会場では、半袖姿や冷えた飲み物でのどを潤す人の姿がみられた。

 気象庁によると、高気圧に覆われ南から暖かい空気が流れ込んだほか、上空1500メートル付近の暖かい空気が影響して気温が上がったという。

 県内では佐野のほか、那須烏山で24・8度、真岡と小山で24・4度、鹿沼と宇都宮で24・1度と続いた。黒磯で23・1度や那須高原で21度など13地点で20度を上回った。奥日光のみ20度を下回り18・3度だった。

 平年差は土呂部で8・4度、那須高原で7・7度上回るなど、全地点で5度以上高くなり、9月中旬から10月上旬並みの気温となった。

 11月の観測史上では、真岡や鹿沼、大田原など7地点と、観測10年未満の日光東町の計8地点で最高気温を更新した。

 県内では97年の佐野と04年の小山のほか、90年11月5日に宇都宮で25・1度、04年12月5日に佐野で25・2度が出ていた。

 宇都宮地方気象台によると、4日の県内は宇都宮と大田原でいずれも最高気温が23度の予報で、平年値より5度ほど高くなる見込み。気象庁の担当者は「4日も気温が上がるので体調管理に気をつけてほしい」と呼びかけている。