真岡工業高生徒に教わりながら真剣な表情で作業に取り組む児童たち

 【真岡】真岡工業高建設科3年の生徒が19日、久下田小の図工の授業で、児童に組子風ペン立ての木工品製作を教えた。ものづくりや工業系の学びの魅力を知ってもらおうと同高が本年度から始めた出前授業で、小学校を対象に初めて開いた。

 生徒4人が、2回の授業に分けて4年生の児童2学級約60人の指導役を務めた。同高が独自に開発したキットを教材として使い、生徒が見本を示した後、児童が同じように取り組んだ。

 児童は4人からサポートを受けながら、真剣な表情でのこぎりで部材を切ったり、金づちでたたいてパーツを組み込んだりする作業に熱中し、「できた」と満足そうな声を上げた。 

 野澤航太(のざわこうた)君(10)は「最初に見た時は複雑で難しそうだったけれど、お兄さんが優しく教えてくれて、その通りにやったらうまくできた。切った断面が荒かったので出来は95点」と笑った。

 同高の鈴木星弥(すずきせいや)さん(18)は「みんな笑顔で楽しそうに作っていた。土木や建築に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。