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観衆の前で迫力のある人馬一体の妙技が披露された流鏑馬神事=16日午後2時25分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮で16日、秋季大祭が始まった。表参道では「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われ、集まった観光客らを人馬一体の妙技が魅了した。

 流鏑馬は5月の春季例大祭でも行われているが、秋季大祭では新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの実施となった。

 この日、表参道には特設の馬場が設けられた。五重塔前で弓矢渡し式が行われた後、馬にまたがった勇壮な姿の射手9人が順々に疾走。三つの的をめがけて矢を放ち、的中すると会場から大きな拍手や歓声が上がった。

 長野県伊那市、自営業武村美一(たけむらよしかず)さん(65)は「観光で来て、たまたま流鏑馬を見物できた。初めて見たが、想像以上に迫力があった」と話した。

 17日は午前11時ごろから、大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞうい)千人武者行列」が行われる。