アジア最高位の自転車ロードレース「2023ジャパンカップサイクルロードレース」最終日は15日、宇都宮市森林公園周回コース(1周10・3キロ×13周=133・9キロ)でロードレースが行われた。降りしきる雨と寒さの中、7万4千人(主催者発表)のファンが沿道に駆け付け、今年で30回を数える世界最高峰のレースに熱視線を注いだ。
この日は周回数を当初予定の16周から13周に変更。国内外19チームから107人が出走した。
レースは3人のゴールスプリント勝負を制したルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が3時間28分22秒で初優勝を飾った。日本人最上位は岡本隼(おかもとはやと)(愛三工業)の15位。宇都宮ブリッツェン勢は谷順成(たにじゅんせい)の28位が最高だった。
悪天候にもかかわらず、沿道のファンは大きな歓声や拍手で選手を応援した。埼玉県戸田市から訪れた会社員田村一宏(たむらかずひろ)さん(49)は「世界のスター選手が完走を目指し、雨の中を必死に走る姿がとても印象的だった。大会の格も上がっていると感じた」と声を弾ませていた。