練習に汗を流す宇都宮工業高ラグビー部の生徒たち=6日午後、宇都宮市雀宮町

 ワールドカップ(W杯)フランス大会の1次リーグが終盤戦を迎え、盛り上がりを見せるラグビー。2大会連続の8強入りを目指す日本代表に県内でも注目は高まりつつあるが、競技人口は1千人を割り込み、伸び悩んでいるのが実情だ。部員数減を背景に、合同で大会に出場する高校もある。日本代表は8日、8強入りを懸けアルゼンチンに挑む。日本代表の活躍が競技人口増につながるよう願う県内関係者は少なくない。

 「ボールを見て下がって」「壁を作って」。6日午後、宇都宮工業高グラウンドにラグビー部員の声が響いた。県大会を21日に控え、練習に汗を流す生徒は15人。大塚陽喜(おおつかはるき)主将(18)は「同級生を勧誘してなんとか15人。もっと増えてほしい」と本音を漏らす。

 高校の県大会は、1980年代に約20校が出場していた。21日からの大会には合同チームを含め7校。国学院栃木高の1強が続いているという。