可搬オービスで通行車両の速度違反取り締まりを行う警察官=29日午前、日光市木和田島(画像は一部加工しています)

 県警は29日朝、県内の全19署管内で朝と夕方の登下校時間帯に、持ち運びできる「可搬オービス(速度違反自動取り締まり装置)」を活用して速度違反などの取り締まりを実施した。通学路の全国一斉指導取り締まりの一環。

 日光市木和田島の市道では、県警交通指導課員や今市署員ら計5人が可搬オービスを設置。制限速度が時速30キロの道路で50キロ以上出していた車にオービスが反応し取り締まりを行った。

 県警によると、この現場については地域住民から「子どもが通る場所なのに歩道がなく、速度を守らない車も多く危険だ」とし、取り締まりの要望があったという。

 同課の松本博文(まつもとひろふみ)課長補佐は「県内では今年、通学中の子どもが被害に遭うケースが多くなっている。ドライバーには子どもなど歩行者に思いやりのある運転を心がけてほしい」と注意を呼びかけた。