理科の実験器具を手にする宮川さん=8月中旬、パクセー教員養成校

 ラオス南部チャンパサック県、同国有数の大都市パクセーにパクセー教員養成校はある。東南アジアの強い日差しが降り注ぐ校舎を訪ねた時は夏休み中。学生の姿はなかった。

 それなのに教室から声が聞こえてきた。近隣の小中学校教員がスキルアップ研修を受けていたのだ。図形の面積の求め方など、より良い指導法を学んでいた。

 小山市出身、理科教諭で国際協力機構(JICA)海外協力隊員の宮川純加(みやがわすみか)さん(31)は現在、同養成校で教員を目指す学生や現役教員に、授業プランの改善や身近な題材を活用した教材作りなどを支援している。