夏休みもあとわずか。学校再開を目前に、心身の不調を感じる子どもたちや、家族など周囲の大人は、不調にどう向き合えばいいのか。県公認心理師協会スクールカウンセリング委員会理事の高橋卓人(たかはしたくと)さん(40)は「学校に行きたくないといった気持ちのほか、不眠や食欲低下などの不調があれば、自分を大切に、無理せず休んでほしい」と呼びかけている。
長期休業明けは、子どもの自殺が増加する傾向にある。厚生労働省の調べによると昨年、小中高生の自殺者数は過去最多の514人に上り、県内も小中高生を含む19歳以下が18人と、過去10年間で最も多かった。
この時期の子どもの心理に関し、高橋さんはまず「勉強、集団といった学校生活につらさを覚える子どもたちが一定数いる」と指摘。こうした子どもたちは「自分の自由な時間が増える長期休業中に悩みを深めてしまいがち」で、長期休業の終わりが近づくと不安や絶望感を募らせ、最悪の場合、自殺に至ることも。その兆候は「真面目な子ほどはた目から分からない」のだという。
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