【佐野】県版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている水生植物「ナガレコウホネ」が、堀米町の菊川第4公園西側を流れる菊沢川で見頃を迎えている。
ナガレコウホネは本県でのみ生息が確認されている「シモツケコウホネ」と在来種「コウホネ」の雑種。透き通るような清流からは、約5センチの黄色い花が所々に顔をのぞかせ、水面をかれんに彩っている。
菊沢川では、コウホネの群生地の環境を維持するため、地元町会による「菊沢川の清流とコウホネを守る会」が定期的に清掃活動を実施している。
守る会の会員は「水量や外来生物の影響が懸念されたが、今年も花を見せてくれた。見頃は9月いっぱいだが、11月ごろまで花を見ることができる」と話している。