第105回全国高校野球選手権記念大会第10日は16日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦4試合が行われ、本県代表の文星芸大付属(16年ぶり11度目)は八戸学院光星(青森、2年連続12度目)と対戦、3-6で敗れ、初の8強入りを逃した。県勢としては2019年の作新学院以来、4年ぶりの準々決勝進出はならなかった。
文星芸大付属は初回、安打と四死球で1死満塁とし、黒崎翔太(くろさきしょうた)の二ゴロの間に1点を先制した。しかし、直後に適時打と守備の乱れで4点を奪われて逆転を許した。さらに四、五回と1点ずつを失い、リードを広げられた。
打線は二回以降、八戸学院光星先発の岡本琉奨(おかもとるい)に七回まで散発の5安打と抑えられたが、八回は大塚和央(おおつかやまと)と梅山浩輝(うめやまひろき)が連打で好機をつくり、4番小林優太(こばやしゆうた)が中前に2点適時打を放ち、3点差に詰め寄った。
投手陣は先発の渋谷優希(しぶやゆうき)が初回に4点を失ったものの、二回からは走者を許しながらも粘りの投球。五回途中から登板した堀江正太郎(ほりえしょうたろう)、3番手の工藤逞(くどうてい)も相手強力打線を無失点に抑えて終盤の反撃につなげたが、及ばなかった。