早くも見頃を迎えたキレンゲショウマ

 日光市上三依の上三依水生植物園でキレンゲショウマなど秋を代表する花が早くも見頃を迎えている。例年は8月下旬から9月中旬まで楽しめるが、今年は7月に開花。記録的な暑さが原因とみられ、同植物園は戸惑いも見せている。

 アジサイ科のキレンゲショウマは、作家の故宮尾登美子(みやおとみこ)さんの作品「天涯の花」に登場する花として知られ、同園には約4千株が群生している。

 例年、8月中旬ごろに咲き始め、首都圏からも見頃を楽しみにしている人たちが訪れる。ほかにも秋の花のレンゲショウマが既に咲き始め、オミナエシも見頃を迎えているという。

 「こんなに早く咲き始めたのは初めて」と言う高宮達也(たかみやたつや)園長(78)は「8月下旬から9月にかけては、秋の花を楽しみに訪れる人も多い。それまでに果たして花が持つのか」とやきもきしている。