宇都宮市上横田町の陸上自衛隊北宇都宮駐屯地内にあり、ヘリコプターのパイロットを養成する航空学校宇都宮校で3日、陸曹航空操縦学生卒業行事が行われ、15人が同校を巣立った。
卒業生は自衛官14人と消防庁職員1人の15人。練習用ヘリコプターの操縦などを学ぶ中期教育を終え、卒業後は北宇都宮を含む4カ所の駐屯地などに分かれ、実用機の訓練を4~7カ月間行う。その後、全国の各部隊に配属され、災害対応や防衛警備の任務に就く。
卒業生はこの日、教官や家族らの前で練習用ヘリ8機を操縦し、1年半の訓練で培った飛行技術を披露した。式では、古賀幹徳(こがもとのり)分校長が卒業証書やパイロットの証しの航空記章を授与し、「謙虚に情熱を持って識能を向上させよ」などと訓示した。
卒業した福本力(ふくもとりき)さん(26)は「学んだことをしっかり発揮し、部隊で活躍できるパイロットになりたい」と意気込んだ。同校ではこれまでに約2千人のパイロットが卒業している。