【日光】粉川昭一(こなかわしょういち)市長は25日の定例記者会見で、タイ政府観光庁が31日に来市すると発表した。同国政府は県と観光交流促進で趣意書を締結しており、その交流事業の一環。市の混雑状況配信サービスなどを視察する。
訪れるのは同国観光庁のユタサック・スパソーン総裁をはじめとする50人。31日午後に来市し、日光東照宮などを視察した後、粉川市長を表敬訪問する。
さらに、市の「観光地等混雑状況配信サービス」について、市職員から説明を受ける。同サービスは人工知能(AI)カメラなどを使い、市内の観光地スポットや駐車場の混雑状況をウェブ配信するサービスで、昨年4月から配信を続けている。
県とタイ政府観光庁は昨年12月、福田富一(ふくだとみかず)知事が同国を訪れた際、「観光交流促進に関わる趣意書」を締結。相互による誘客プロモーション支援や関係強化を進めている。
記者会見で粉川市長は「タイから国内への観光客数は、今年1月から6月は国別で6位。日光としても誘客を図るべき国で、今回の交流が誘客促進につながると考えている」と期待を寄せた。