【足利】作家の垣根涼介(かきねりょうすけ)さんが市ゆかりの足利尊氏(あしかがたかうじ)を描いた作品「極楽征夷大将軍」が第169回直木賞を受賞したことを受け、市図書館(有楽町)は21日、垣根さんや尊氏に関する本を集めた特設コーナーを設置した。
同作は、やる気も使命感もない尊氏が室町幕府初代将軍になることができた秘密に迫る時代小説。直木賞にノミネートされて以降、借本を希望する人が増え、22日時点で19人が予約中。現状では約1年待ちとなるため、急きょもう1冊増やして対応するという。
特設コーナーには、「光秀の定理」など垣根さんの過去の20作品程度と、尊氏を題材とした30作品程度などを集めた。8月末まで設置する予定。
同館事業サービス担当の川田幸恵(かわだゆきえ)さんは「垣根さんの直木賞受賞が、図書館に足を運ぶきっかけになってもらえたら」と望んでいた。