シャインマスカットの摘粒作業の手順について説明する渡辺さん(左)

 【那須】ブドウの人気品種「シャインマスカット」を地域の特産にしようと、町は本年度、那須塩原市の生産農家を講師に招いたシャインマスカットの栽培講習会を開いている。6月末の作業見学会には町内在住の農業従事者や新規就農希望者ら16人が参加。高齢化などで農業の担い手が減少する中、「シャインマスカットを農業・観光活性化の起爆剤に」という関係者の期待は大きい。

 本年度予定している講習会は計4回で、講師を務めるのは那須塩原市板室でブドウの人気ブランド「那須のしらゆき」を栽培する渡辺邦男(わたなべくにお)さん(72)。1回目の6月23日は町文化センターで渡辺さんが講演し、2回目の同29日には渡辺さんのブドウ園で、粒をそろえるために余分な粒を間引く栽培工程「摘粒(てきりゅう)」作業の見学会が開かれた。