【塩谷】塩谷広域行政組合消防本部と県消防防災航空隊は4、5の両日、船生の西古屋ダムで、湖での水難を想定した合同救助訓練を行った。本格的な台風シーズンや夏のレジャーシーズンを控え、水難事故発生時に迅速に救助資機材を操作し、スムーズな連携が図れるよう確認した。
合同の水難救助訓練は2年ぶり。航空隊、潜水隊員ら約20人が参加した。
ダムの水面から1人を救助する想定で、県防災ヘリから隊員がワイヤで下降し、水面と平行移動して陸まで運ぶ「スライド救出」、ヘリにつり上げる「機内収容救出」を実施した。
ヘリコプターの爆音と強い下降気流を受けながら、隊員たちは本番さながらの訓練に臨んだ。斎藤典男(さいとうのりお)消防長は「水害が大規模化する中、空からの救助はかなり有効。訓練は連携を図る上で貴重な経験になる。現場で役立つ」と話した。